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仏大学と共同研究 日仏ジョイントラボラトリーELyTMaX

 本学では研究室の枠組みを越えて活動するグループが続々と発足している。中でも「日仏ジョイントラボラトリーELyTMaX」が昨年1月に開設され、片平キャンパスの産学連携先端材料研究開発センターに研究室を構えている。本プロジェクトについて共同所長を務めるジャン・イブ・キャバイエ教授とガエル・ゼバルド教授らに話を伺った。




 本プロジェクトは日仏の長期滞在型の共同研究。2008年に本学とフランスの「CNRS」と「リヨン大学連合」(INSA-Lyon、ECLなどの大学で構成)の三つの機関の連携により開始された「ELyT」(エリート)プロジェクトが始まりだ。

 本プロジェクトではフランスの教員や研究員が本学に長期滞在し、共同で研究。主な専門分野は極限環境(温度や圧力など、一般的な生物が生息できる条件から大きく逸脱した環境)での材料科学であるが、活動は研究にとどまらず、定期的に成果を発表し合う。

 大学院生にとって、本プロジェクトの魅力の一つは、共同研究を通してリヨン大学と本学の二つの学位を同時に取得できることだ(ダブルディグリープログラム)。2大学のそれぞれの研究室が持つ専門分野で研究のアプローチを補完することで、学生はより良い環境で活動できる。

 もう一つの魅力は、工学や理学だけでなく、医工学や環境科学など、本学から多彩な分野が集まっていることだ。異なる分野を融合させることで、技術の開発や革新につなげる。

 一方、産学連携にも力を入れており、自動車のタイヤやエンジンなどの材料開発に取り組む。現在、ミシュランやデンソーなどと提携しているが、今後さらに多くの世界中の企業とも手を結ぶ方針だ。

 キャバイエ教授は「学生は私たちと相談して関心のある研究に携わることができる。ぜひ多くの学生が本プロジェクトに参加してもらいたい」と期待をこめる。また、今後について「分野は材料科学にとどまらず、日本とヨーロッパ全体の理工系の研究拠点になることを目指す」と語った。

 なお本プロジェクトは、来年度本学の新入生対象の「基礎ゼミ」を担当する。さらに、来年3月にリヨンでもELyTMaXジョイントラボラトリーが開設され、活動の幅を広げる見込みだ。

 また、今月に本プロジェクトのホームページが完成し、情報発信を活発化させる。ELyTのプロジェクトは他にもサマースクールやワークショップ、日仏以外にもドイツ、中国、アメリカなどの研究機関ともつながる「ELyTGlobal」があるので、興味のある方は目を通してみてはいかがだろう。

 本プロジェクトのホームページは次の通り。http://www.elyt-lab.com/
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