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【告知】「コレクション再発見 東北の画家たち 洋画/版画」~県美術館収蔵作品の歴史振り返る~

 宮城県美術館の特別展「コレクション再発見 東北の画家たち 洋画/版画」が4月29日から開催されている。総作品数は約130点。35人の作家の個性あふれる作品が来場者の目を楽しませている。




 展覧会のコンセプトは「東北にゆかりのある洋画家・版画家の一望」。宮城県美術館が昨年で創立35周年を迎えたことをきっかけに、今まで収集してきたコレクションの歴史を振り返ろうと企画した展示会だという。収蔵している約6700点の作品から東北に関連する作家の洋画と版画を厳選して展示した。

 中でも注目したいのは順路の最後に並ぶ2人の作家、大沼かねよと菅野聖子だ。大沼かねよは栗原市出身。労働者の姿を描いた社会派の洋画家だ。菅野聖子は仙台市で生まれ、結婚後、関西に移り住み「具体美術協会」に参加し頭角を現した。建築の設計で使う「カラス口」というペンで直線や円弧を重ね、均一でリズム感のある作品を描く。

 この2人は県美術館が地域で作品を発見し大々的に取り上げたことで有名になった。地域に分散して保存される、誰も知らない作家の作品を発掘して世に送り出すのは地方美術館の大きな役割。県美術館が発見した東北地方の魅力を感じることができる。

 地域の作家に親しんでもらうことも、この展覧会の目的の一つであるという。絵画に添えられた作家の説明には、それぞれがゆかりのある地域が記載されている。「自分と同じ地域の作家を発見することで親近感を持ってもらえれば」と学芸員の菅野仁美さんは語る。

 展覧会には様々な地域から幅広い年齢層の人々が足を運んでいる。東京からの来場者は「初めて知った東北の作家も多く、それぞれの作風を楽しむことができた」と展示作品の奥深さを味わった。

 特別展は来月17日まで。一般800円、学生400円、高校生以下は無料。本学学生証を提示すれば200円で観ることができる。
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