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【告知】「世界遺産 ラスコー展」開催中 ~東北歴史博物館 探検気分を味わえる展示~

 「世界遺産 ラスコー展 クロマニョン人が残した洞窟壁画」が、今月28日まで、多賀城市の東北歴史博物館で開催中だ。ラスコー洞窟には、クロマニョン人が約2万年前に描いた600頭に及ぶ動物の彩色画が壁画として残る。世紀の大発見を一目見ようと、連日、多くの来場者が足を運んでいる。




 ラスコー洞窟は、フランス南西部のヴェゼール渓谷にある遺跡の一つだ。残された壁画の色彩の豊かさや技法などが評価され、1979年に世界遺産に登録。現在は非公開だが、その魅力を世界中に伝えようとフランス政府公認の展覧会が世界を巡回している。フランス側から東日本大震災による被災地での開催の提案があり、今回の特別展が実現した。

 ラスコー展は全部で8章の構成。第1章はラスコー展の歴史を、第2、3章は洞窟の10分の1の模型や洞窟内に残された数々の遺物が展示されている。中には世界で初めての公開となる壁画の顔料や描くときに用いられた道具など貴重な資料が並び、壁画を見るだけでなく制作の過程を知ることもできる。

 ラスコー展の一番の見どころは第4章。「身廊」(しんろう)と「井戸状の空間」と呼ばれる部分の壁画を実物大で展示する。副主任研究員の千葉直樹さん(42)は「デジタルスキャンで精密に再現されている。日本にいながらオリジナルの迫力で見られるまたとない機会」と話す。壁の凹凸や線刻も忠実に再現し、動物の細かな表現やクロマニョン人が施した吹き付けの技法が見られるなど来場者を楽しませている。

 今回の特別展はラスコー壁画だけでなく、第6、7章で壁画を描いたクロマニョン人に焦点を当てた展示も注目だ。「クロマニョン人は高い技術力と創造性を持っている。壁画を描いた人々についても知ってほしい」と話す。展示の締めくくりは、第8章で3万8000年前頃の日本列島に渡来した、クロマニョン人と同種の人類集団についても紹介されている。

 「説明を見て考えながら回るより、観察をして発見できる展示」と振り返る千葉さん。かた苦しくない案内と探検気分を味わえる展示が、若い世代の来場者に好評を博しているという。「ラスコー壁画とクロマニョン人のすごさの両方を感じてもらえたらうれしい」と千葉さんは語った。

 特別展は今月28日まで。観覧料金は一般1500円、学生1400円。
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