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【告知】東北福祉大前駅展 ~展示でたどる駅の歴史~

 「東北福祉大前駅展」が今月4日から東北福祉大学のステーションキャンパス館3階、鉄道交流ステーションにて開催されている。今回の展示は東北福祉大前駅開業10周年を記念して開かれ、多くの家族連れや鉄道ファンが訪れている。




 鉄道交流ステーションは2007年、当駅の開業と同時期に東北福祉大構内に開設された。常設展は無く、年に3回企画展として東北各地の鉄道文化を伝えている。「大きな資料館ではできない、どちらかというと鉄道のニッチな部分からのアプローチを意識している」と学芸員の鈴木佳子さんは語る。

 今回の展示では、当駅の建設を東北福祉大がJRに請願してから、実際に出来上がるまでの過程をのべ100点以上の資料を用いて紹介。「当時の図面や写真を通して、当駅のユニークさをわかってもらえたら」と鈴木さん。

 当駅は国見駅と北山駅の狭間にある急こう配に位置している。加えてS字カーブも多く、安全性の観点から駅の設置は不可能とまで言われていた。それを可能にしたのが鉄道技術の進歩。建設や土木、車両、さまざまな鉄道技術の向上により急勾配の坂道での停車・発進が可能になった。

 展示では当駅ができたことによる成果も紹介している。乗車人数はJRの予想人数の倍以上を記録し、当駅近辺の地域活性化にもつながった。東北福祉大においても、自宅通学圏が広がり、福島や山形など県外から通う生徒が増えたという。

 鈴木さんは今回の展示の経緯を「第30回企画展ということで、原点回帰の意味を込めた」と話す。当駅が完成した経緯を知る人々は年々少なくなっている。さまざまな苦労の後に誕生した当駅の歴史を風化させず、地域の鉄道文化として伝えたい、そんな思いが展示につながったという。

 企画展は7月5日まで開催している。当駅は東北福祉大周辺に住む本学学生にとって身近な存在。ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。
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