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農業農村工学会 全国大会記念行事「『水土の知』をご存知ですか―伊達藩から東日本大震災、そして未来へ―」

 公益社団法人農業農村工学会の今年度全国大会記念行事「『水土の知』をご存知ですか―伊達藩から東日本大震災、そして未来へ―」が、先月31日と今月1日の2日間、仙台商工会議所会館の1階会議室で開催された。宮城の用水路や農地が整備される過程と東日本大震災からの復旧状況を紹介したパネル展示がメイン。用水路の内部を点検する無人撮影機や地球上の災害データを収集、統計する「世界灌漑農業アトラス」など農業を支える技術の紹介もあった。



 専門知識がない来場者にも分かりやすいように、それぞれのブースで専門の研究員や大学生スタッフが展示内容を解説。「農業の現状を幅広い年齢層に知ってもらい、未来の農業の発展につなげたい」と、農業農村工学会の専務理事である小泉健さんらは話す。また、来場者は「実験の展示などもあり面白い」と展示を満喫した。

 32年ぶりの開催となった仙台での全国大会。当初は2012年に開催が計画されていたが、東日本大震災の影響により開催地を北海道に変更した。震災から5年を経て被災地復興が進み、津波による被害を受けた農地の約90パーセントが再び稲作や耕作ができるまでに回復している。農業農村工学会は、そのような東日本大震災の被災地や農業水利施設の農地復旧に尽くした団体の一つだ。

 被災前の状態に戻すだけでなく、今後は後継者不足の問題の解決に取り組んでいくという。農家には高齢者が多く、震災で農地が荒廃したことをきっかけに農業から離れた人も多い。


 国や宮城県、農業農村工学会が連携し「被災してもただでは起き上がらず、震災前よりも良い農村の姿に」と、農家の支援に努めてきた。効率的な農業の運営ができる条件整備を目指し、後継者がいる農家に農地を集め、遠隔操作できる機械を導入するなど様々な発想で課題に取り組んでいる。
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