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特別インタビュー 日本銀行仙台支店長 竹澤秀樹氏

 今年5月に日本銀行仙台支店長に就任した、本学経済学部出身の竹澤秀樹さんにインタビューを行った。







―東北大学に入学した理由は
 小学生のときに宮城県に住んでいましたので、東北大学は親しみのある大学でした。また当時人気のあった、シンガーソングライターのさとう宗幸の『青葉城恋唄』という歌を聴いて、仙台で生活してみたいと思うようになりました。色々な学部がある国立の総合大学に通いたいと考えていましたので、東北大学へ進学することに決めました。

―東北大学に入って良かったことは
 自由な校風で、時間の使い方を自由に決められたので、何かにチャレンジする機会には恵まれていたと思います。また、学生の人数が比較的少ない大学であったので先生方と密に交流できました。理系や他学部の友人もできたことで視野を広げることができたことも良かったです。

―大学時代に特に熱心に取り組んだことは
 工業経済研究会に所属し、山形県内の業種を、毎年一つ選んで調査研究し報告書を県に提出するという活動を4年間続けました。この活動で、経営者など学外の社会人の方の話を伺ったり、仲間と協力してプロジェクトを進めて一つの形に仕上げるといった貴重な経験ができました。仕事の割り振りでのもめ事など大変なことも多かったですが、それも含めて経験してよかったと感じています。

―日本銀行に入ろうと考えた時期、理由は
 中学時代に当時ベストセラーだった経済学者のガルブレイスの『不確実性の時代』という本を読んで、人々の生活や政治、社会のあり方に大きな影響を与える経済に興味をもったことが最初です。そして、高校時代に経済全体に関係する公的な仕事に携わりたいと考えるようになり、そういった仕事の一つとして日本銀行に入りたいと考えるようになりました。

―銀行員として必要な人材とは
 単に定型的な事務をこなす能力だけでなく、その場その場で問題を認識発見し解決方法を考え、能動的に動けることが重要です。例えば民間の銀行であれば、取引先が抱えている問題を認識し、その解決策を経営者と一緒に考え、経営を良くしていくことで取引先や地域経済に貢献していける能力が求められています。

―大学時代にやっておくべきことは
 自分の可能性を限定せず、関心のあることに首を突っ込んでみることが大切です。就職した後だと、自由な時間は限られます。学生時代の経験は後の人生の財産になります。また、ぜひ外国語をしっかり勉強しておいてください。これからの時代は日本や各企業、地域の抱える課題で、日本国内だけを向いて考えても解決が難しく海外との関わりの中で解決しなければならないものがこれまで以上に多くなるでしょう。ですから学部や分野に関わらず、外国語の能力が益々重要になっていくことでしょう。外国語は若いうちに学習した方が習得が容易ですから、ぜひ大学時代にしっかり勉強しておいてください。

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