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【特別インタビュー】NHK 畠山智之アナウンサー ~新たなアイディアを~ 復興を担う学生たちへ

―仙台や東北大学にはどのような印象をお持ちですか
 
 私は去年仙台に来たのですが、東北での勤務は初めてでした。初任地は北海道、次は東京だったので、東北を飛ばしてきたわけです。来て一番驚いたのは、街の中心地にある勾当台公園で毎週何かイベントをやっていること。これはものすごく魅力的な街だと思った。そもそも街は音楽や演劇といった文化を生み出すところ。それを中心部からどんどん発信している感じがして、一発で好きになりましたね。東北大学については、遊びにも勉強にも絶好のポジションにあると思いました。風景も自然に囲まれているのもそう。駅から近くはないけれど、かといって離れすぎてもいない。春になると一面に緑の芝生が生え、なだらかな丘に様々なキャンパスがある。そんな環境で遊んだり、友達を作ったり、将来のことを考えたりできるのは最高のことです。 


―震災復興は現在進行中ですが、東北大学生に期待することは何ですか
 
 新しい発想をどんどん出してほしいです。これまでの復興はある程度の方向性の中で進められていた。例えば、仮設住宅はこう作りましょうとか、過去のノウハウだけでやっている。でも、仮設住宅って今の形でいいんですか、という疑問があってもいい。学生さんはより柔軟なアイディアが出せると思うんです。そして、どんどん発信してほしい。先生を通してでもいいです。こんな考えをしたんだが何とかできないかと相談する。先生もそれを行政にあげたり、全国に発信したり、教授のネットワークの中に流したり。そうすれば、今度は周りの人たちがこうしたらいいと意見をくれるはずです。

―最後に、新入生へメッセージをお願いします
 
 キャンパス内に留まらず、宮城県内を歩いてほしいです。市町村それぞれに地域性があり、味覚、文化が異なります。その時は自転車で、自分たちの足を使ってほしい。おすすめは広瀬川を下って名取川に合流し、そこから閖上方面へ行くコース。「流れる岸辺」広瀬川の憩いを肌で感じることができます。また、こういった遊びの中で、本音で語り合える仲間を作ってください。もちろん大学には勉強するために入って来たんだけど、それ以外にも大学は内面を高める場所だと思うのです。4年間ないし6年間の大学生活は社会人になるためのジョイント期。あるいは将来の方向性を決める重要な時期。そういったときにいろいろ経験してください。徹底的にです。

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